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笑いのツボ

ぼやき企画、続行いたします!
さて、ロマコメ好きのお客さまからいただいた拍手メッセージにお答えする意味で、
本館のコンセプトとは関係なく、管理人のロマコメ・ラブコメ系ぼやきをば、少々・・・・。
コメディとは本当に難しいのだろうなと思います。
なにしろ、笑いのツボは、非常に個人差があるわけですから。
それを実感したのは、私のお気に入りのある一冊の写真絵本?がきっかけでございました。
これです。

ブルーデイブック―誰でも落ち込む日がある。ブルーデイブック―誰でも落ち込む日がある。
(2000/11)
ブラッドリー・トレバー グリーヴ

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シリーズ化もされたかなりのヒット作ですから、ご存知の方も多いかも知れませんね。
世界的な大ヒット絵本であることがうなずける、ウィットとユーモアが溢れた、すてきにご機嫌な一冊でございます。この本は、もう、管理人の笑いのツボ、ど真ん中でございました。かる~い落ち込みでしたなら、この本を開くだけで霧散します。本当です!しかしです・・・しかし、しかしです。この世界的ミリオンセラーのこの本でさえ、すべての人に笑いを届けるわけではないのです。

実はですねえ、この本を見つけた当時、私はあまりのそのおもしろさにひどく感動して、同じく日頃、ストレスに悩まされているであろう同僚たちにも見せてやるべく、すぐに職場にもってまいりました。どうなったと思われますか?絵本を見せた人のうち約半数は(主に女性)は、私が想像し、期待したとおりの反応を示してくれまして、(涙を流しながら笑いころげ)私としては、充分に満足したのです。ところがです・・・・・残り半数の人たちは、本を見終わっても、何がおもしろいのかわからないといったきょとんとしたクールなご様子。えっ・・・と、私メはその反応にびっくり。ど、どうしてぇぇ・・・・?おもしろくない・・・?と聞くと、うん、写真はおもしろいのもあるけど笑い転げるほどじゃあない、どこがおもしろいのと、本当に不思議そうに聞くのです。

家に帰ってから恐る恐る家族にみせたところ・・・・上の娘は私と同じく笑いまくったのですが、下の娘と主人は、笑わなかった同僚たちと同じ反応。どうしてこれで笑えるのと真顔で聞くのです。そんなことを聞かれたって、おもしろいものはおもしろいのですから答えられるはずもありません。なんで、おもしろくないのと、こっちから聞きたいくらいです。上の娘と私は全くの文系頭。主人と下の娘は理系です。もしかして、それも関係あるのですかねえ。右脳とか左脳とか、色々あるようですが、とにかく、笑いのツボには個人差がある・・・その事だけは実感したものです。

さて、長々と書き連ねてまいりましたが、ラブコメ、ロマコメを描こうとなさった作者様の笑いのツボと、読む側の笑いのツボが一致しないと、笑えない・・・・という当たり前すぎるくらい当たり前のことを、申しあげたかったわけでございます。(前振り長すぎ!)そのツボがはずれてしまった場合には、本当に悲惨です。作中でキャラたちが笑えば笑うほど、読者としての温度は下がってまいります。(笑い転げていた私と上の娘を冷めた目で見ていた下の娘と主人の気持ちがわかります・・・)だいたい、こういうシーンにでくわすと、私メは回れ右してしまうこと多いです。笑いを目的としたシーンで笑えない、もしくは作中で笑って受け入れられたキャラが自分には受け入れられないわけですから、明らかに私メとその作者さまとの笑いのツボはずれております。であれば、他の部分もずれていることが多く、そうなるとその作品を楽しめるはずもないですからねぇ。

たとえば、ロマコメ、ラブコメに限らず、オンノベの世界で多い、天然設定のヒロインが登場する作品で、よくそういう思いをしました。天然設定のキャラは本当に難しいと思います。
想像なさってみてください。ご自身の周りに、悪意はなくとも、ちょっと人と感覚がずれていて、勘違いをよくする空気の読めない友人、もしくは同僚や隣人がいるとします。おそらくそういうタイプの人と近しく付き合わねばならないとなると、相当疲れるはずです。接する側に余裕があるかないかにもよりますが、リアル世界での天然さんたちは、社会的にかなり危ういキャラクターに違いありません。

彼らの言動をおもしろく感じ、好ましく思えるか、うっとうしく感じるかは、本当に紙一重の差だと思います。紙一重であるからこそ、そのキャラを魅力的なものにできるか否かはすべて作者さまの力量、特にユーモアのセンス、そしてなによりもその笑いのセンスが読者のツボと合致しているかにかかっているかと思います。天然とされていながら、そこには明らかに作者さまの作為があるわけですから、そこを読者に見透かされてしまっても、もう笑いはとれないでしょう。天然さんの危うさを逆手にとり、読者の意表をつく言動で笑わせて初めて、彼らは受け入れられ好感をもたれるわけです。ですから、読者として笑うこともできないでいるのに、作中では他のキャラがそんな天然さんを笑って肯定し、受け入れていくストーリーが展開してしまうと、私メのようなひねた人間にはどうにもむずがゆくてだめなのです。笑えなかった天然キャラは私にとってただの鈍感でわざとらしい勘違いちゃんでしかないからです。笑えない⇒好感を持てない⇒共感できない⇒感情移入できない⇒楽しめないといういやーな方式になってしまいます。

そして、よく申しますでしょう?箸が転げても笑う年頃って・・・・・。右脳左脳の問題もあるのかもしれませんが、その年頃をはるか昔に過ぎてしまった私メの笑いのツボは、明らかなにその昔よりは狭くなっております。(涙腺はもろくなるのですがねえ)ですから、管理人がパソコンの前で大笑いすることができた作品は本当に少ないです。少ないからこそ、見つけた時の喜びはひとしおでございますが・・・・いかんせん、少なすぎて寂しい・・・・・。
笑えないロマコメ・ラブコメに出会うたび、イイ年をしたオンノベファンとしての寂寥を感じる管理人でございます・・・・。
(最後は愚痴かいっ?失礼致しました!)


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